カカジョササヤシ

　春ばの嫁杭　ささやしは　明けの方陰　打ち鳴って
　三各池の父様と　四ツ稱関のお宮に母様
　旦通七ツ重むれば　窓の連子に鬼の頸
　ひったけ　三ツ四ツ　七ツで言わばや各稱の冠

　夏ばの嫁杭　ささやしは　朝の方陰　打ち鳴って
　三各沼の父様と　四ツ稱辻のお宮に母様
　旦通七ツ重むれば　まびの瓦に鬼の面
　ひったけ　三ツ四ツ　七ツで見せばや各稱の冠

　秋ばの嫁杭　ささやしは　日中の方陰　打ち鳴って
　三各滝の父様と　四ツ稱森のお宮に母様
　旦通七ツ重むれば　庭の井桁に鬼の紙垂
　ひったけ　三ツ四ツ　七ツで聞かばや各稱の冠

　冬ばの嫁杭　ささやしは　暮れの方陰　打ち鳴って
　三各原の父様と　四ツ稱山のお宮に母様
　旦通七ツ重むれば　表の門に鬼の目目
　ひったけ　三ツ四ツ　七ツで召せばや各稱の冠

　かむごは　百ツ　ひったけうって
　嫁杭　隠せばや　冠のてごうら
　かむごは　万ツ　ひったけうって
　旦通　忘れせば　かむごはてごうら
　ひったけ　三ツ四ツ　七ツで鬼のかむごのよめぐい