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刀剣男士とオカルトと審神者8
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12412538
 呪い特集だよ^◯^
 一行目に、お題がどんなふうにお話に反映されたか書いてあるよ。

>>73 長曽祢虎徹/ソフビ人形
 作業してるおじさんが使ってる機械とかをソフビ人形を作るのに使うやつに寄せてる。

 あの遊園地で呪いの儀式をしている人がいて、そのせいで霊力がぐちゃぐちゃになってた。
 迷路が次の"呪い用霊力貯蔵庫"だったので、突入した審神者がもろに食らってあんな感じになった。
 曽祢さんの肌が黒くなってたのは、人形作るのに使う硝酸銀が肌につくと黒くなるから。実際に曽祢さんに硝酸銀がついていたのではなくて、そういう幻覚として見えた。
 ピーッ←鉄板が水槽から上がる合図
 パイプ椅子が擦れる←おっさんが立ち上がった
 あげものの音←おっさんが目の前の高音の油に入った


>>84 山姥切国広/テンパリング
 願掛けや呪詛を溶かしたやつ

 審神者だから呪われたのではなくて、音声を抽出したことで願いを『個』として認識し、よどつむらがひとつではなく"ひとつひとつ"だと理解してしまったから呪われた。
 一般人でも同じことをすれば呪われる。


>>89 御手杵/警察
 御手杵警察だ!!!

 おれ「狐じゃん!!!!!!!!」
 ぎね「なん」
 おれ「何が!!!?!?!?!!」
 ぎね「ふぇぇ…(´;ω;`)」
 ↑呪いをかけたのが狐のような姿の神様だって夢現に理解したけど、本来は人間には理解出来ないことだったので一瞬で分からなくなった。
 一瞬理解出来たのは呪いを受けて神様と繫がっていたから。
 槍を持ってるのは神様のお社の門番。
 門番の片方が瞠目していたのは、ああいう風にすることで審神者に後ろを向かせようとした。
 それを御手杵が止めた。御手杵が審神者の夢に干渉したのは完全に無意識で、本人も干渉したって気付いてない。


>>95 小夜左文字/結ぶ
 おはなしの通り

 「
 出陣中の部隊の映像を見ていたら、突然画面から銀色の龍が飛び出してきた。
 暗い黄色の体に黒い鱗が波模様のようについていて、ひげが絹のように綺麗だった。
 野生のギャラドスがとびだしてきた!!!
 龍は部屋に全体が入りきらないほど大きいが実体がないのか、壁や天井に体の一部がすり抜けていた。
 透明人間じゃん!じゃあこっちに攻撃当たらなんな!勝ったわワハハ!
 でもゴーストタイプに格闘技は効果なしだけど、格闘タイプにゴースト技は当たる。あれまじ意味わからんよな。
 近侍の小夜がズシャーってしてくれたけど、刀は龍の体をすり抜けた。
 なんでだよゴーストに鋼技等倍だろルール守れ
 」
 最初はこういうノリで書いてたけど、もっと陰湿なホラー書きたくなって没にして出来たのがあちらになります。


>>101 C本丸の宗三左文字/翡翠色の蜂蜜
 宗三君がぶっかけたやつ

 宗三君が言ってた白い脇差は物吉君のこと。
 物吉君の凸による始末書&始末書&始末書で宗三君がキレて「白い脇差」としか呼ばなくなった時期の話。


>>105 山姥切長義/朝焼け
 ネトゲで完徹してCOM狩した時の目に染みる朝日を思い出しながら書きました

 > 現世にお出かけの用事があって政府施設への帰り道、
 > 夕暮れ時で、画面越しの友人の背後へ金茶色の光が斜めに差している。

 一文目ちょっと悪文でしたね。
 『現世に出かけて用事を済ませ、政府施設に帰る道中』ってことです。
 下の文ではレス主が「友人の部屋に夕日が差している」と思っています。通話中の時刻が夕方なので、現世にいる友人の部屋の光も夕日だろうと考えたからです。

 夕暮れ時、用事が済んで帰る途中に友人から着信があった。
 長義が、友人の部屋のデジタル時計が"午前"であることを示した。

 つまり夕焼けだと思っていた友人の部屋の光は朝焼けで、友人は過去から通信してきた=午前におばけに襲われている=とっくに死んでる。


>>108 加州清光/月
 月というキーワードを使ったロマンチックな歌です(圧)

 フナツヒ小唄を教えてくれたどっかの本丸の山姥切国広君は、絶版本の写しを作ってる山姥切国広君。

 『フナツヒ小唄』
 コウ鳥(シジュウカラ)の夜鳴きに窓開けば
 つだい(月にある天の国みたいな概念を指す言葉)のコガネ(月の光)が降れも降れ
 ちゃが草(なんか黄色い花の草)夜咲きに窓開けば
 三日月みよし(三日月を舟に見立てている。みよしは船の先のこと)が觸れも觸れ(みよしが触れそうなほどたくさん、舟が浮かんでいる)
 天人おあそびめされるなり(三日月の舟に乗って、天人が舟遊びをしてる)とフナツヒ小唄

 コウカラ(地上の神様。鳥の姿をしている。俗説ではコガラのこと)巣立ちに窓開けば
 つがいのシロガネ(コウカラは銀色の羽に金色の嘴を持つとされる)降れも降れ(死体が降ってくる)
 千重波寄立ち(潮騒)に窓開けば
 三日月ともが觸れも觸れ(ともは舟の後ろの方)
 天人おかえりめされるなり(人間が作った『神』が下の方で銀色に筋を引いて落ちるのを見たり、人間が地上で暮らすのを見たりしていたが飽きちゃったから帰る)とフナツヒ小唄

 この身のさやき(心の底で湧く声)に窓(目)開けば
 吊り舟(天人の舟)破れと降れも降れ
 血肉の身裂きに窓開けば
 三日月じくろ(みよしととも)が觸れも觸れ
 天人鈴生り(空にいっぱいいる)召されるなり(「たくさんいらっしゃる」と「死ぬ」をかけてる)とフナツヒ小唄

 縦読み。


>>113 一期一振/チェロ
 冒頭に出てきた

 白い着物の集団は、便宜上名前をつけるなら"神様"が一番当てはまる存在。あそこは彼らの神域で、彼らはずっと修行をしている。
 とても大変な修行なので手を休める暇もなく、代わりに色々なことをしてもらう役割のものが必要だから作った。それが椅子に座ってるあれ。あれはもう人間でもなんでもない。
 修行用BGMに人間を招いて鹿狩りでもさせるかー、と審神者を招いたのにクソ雑魚だったので、命を賭けたデスゲーム仕立てにして「ほらがんばれ♡がんばれ♡」してた。サイコパス思考ではなくて、たとえば我々がコーヒーを飲むのに豆をひいたりお湯を沸かしたりマグカップを用意したりする感覚に似てる。人間が可哀想とかはない。マグカップ君、熱湯注がれてかわいそぉ;;って思わないのといっしょ。
 一期君と演奏会したことについては、べつに「ああ、今日はなんか演奏するの」くらいにしか思われてない。
 手を止めて審神者を見ていたのは、雑用用の椅子座りマシンが壊れたので、「ちょうど人間いるしこいつでいっか」ってなってたから。
 お察しの通り高位の存在ですが、刀剣男士と審神者のおうちである本丸に無理やりやってきたので、刀剣男士でも一時的に追い返せた。
 浄化部署で審神者を現世から隔離したら、彼らはさっさと別の人間を神域に招いて雑用用マシンにした。
 人間とかどれも同じに見えて違いとかわかんないから、一度見失ったら他の人間と見分けがつかない。
 審神者の隔離に使われたのは、いつぞやの二振の腕だけの加州清光。


>>119 水心子正秀/虫切りの井戸
 虫(隠語)

 『らいきん』という妖怪。昔、人間に退治されて井戸へ落とされた。
 らいきんは落ちた林檎の実から種を採り、それを山林で育てて、陵誼の杜(みささぎのもり)に住むみささぎ様に差し上げる。
 山へ突然、林檎の木が一本だけぽつんと生えているのはらいきんの仕業だと言われている。
 らいきんはとても力の弱い妖怪のため、自力で井戸から上がることが出来ず(お社内の井戸に封印されたため、物理的に上がることは出来ても謎バリアがあって出られない)、井戸の底で林檎の種をずっと探していた。
 審神者は霊感があって、らいきんの霊力とも相性が良く、その存在を見聞きすることが出来た。
 りんごのたねがほしい、とらいきんが言うのでリンゴ飴ごとあげた。


>>120 大倶利伽羅/りんご
 りんご(隠語)

 らいきんは井戸の中で林檎を育てた。
 林檎はお社の井戸の水を飲み、霊木として成長した。
 根はやがて、井戸へ染み出す水の路を通って別の井戸へ、別の井戸へと渡り歩き始める。
 狭い井戸の中で成長したため、らいきんは霊木へ飲まれてその一部となっていた。霊木が井戸を渡り歩いたのは「みささぎ様へりんごを差し上げる」というらいきんの御役目も取り込んでいて「みささぎ様のところへ行かなくては」となっていたから。
 始めは手当たり次第に井戸を渡って陵誼の杜を探していたが、霊木は井戸水からしか霊力を吸収することが出来ず、しばらくするうちに霊力不足に陥った。そこで霊木は霊力を感じる井戸を選ぶようになった。


>>123 髭切/りんご
 りんご(隠語)

 最終的にそのルートは本丸の井戸を繫ぎ始めた。
 想いを汲み取る力を持つ審神者が霊木を目にした場合、木の中のらいきんの想いを汲み上げることがあった。
 一瞬の呼応であるためそれは微々たる汲み上げだったが、いくつも繰り返すうちにやがてらいきんの意思はらいきんへ戻ってきた。
 らいきんは林檎を育てる御役目を再開し(らいきんの意識がない間は成長が止まっていた)、林檎を実らせるといつも通り、林檎の木を自然に返した。
 らいきんに育てられた木は普通の木の何倍も早く成長する妖木となるが、みささぎ様へ差し上げる林檎を収穫した後はらいきんによって普通の木へと戻される。
 これは通常であるならば山林で育てられるため、野生の林檎へと変化するだけだが、この霊木は霊力を持つ井戸水を使って成長した。そのため、"自然の形"に戻された際、霊木の身の大半を構成していた井戸水が元の"水"に戻り、いくつかの実を残して霊木は消滅した。
 霊木が蓄えていた水は神も人もなく数多の霊力を綯交ぜにした、膨大な量の濁流となって全てを押し流した。
 らいきんは濁流に流されるうちに意識を保てなくなり、林檎を手放してしまう。
 次に目が覚めた時、霊木の溶けた水には己だけが浮かんでいた。


>>134 不動行光/収穫
 収穫(隠語)

 その実は、井戸を渡る霊木に実った。
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