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【牛頭馬頭】
287 五月待つ審神者
不思議な話?あるよ
 
一時期、動画サイトで怪談聴くのにハマってた。
語り口が穏やかだから作業中とかに流しておくといい感じに集中できたんだよね。面白すぎて動画に見いっちゃうとかもないし。
その動画の話は学校で流行ったおまじないについてだった。運命の人がいるかどうかわかるっていうおまじない。なんかちゃんとした名前があったけどそれは忘れた。
手順は簡単で、まずひとりが目をつぶって部屋の真ん中に座る。それでもうひとりがその周りを時計回りに三度回って、座ってる人の頭に手を置く。
そのときに、座ってる人の頭のなかで声が聞こえたら、それが運命の人の声なんだって。
声だけわかるっていうのも変な話だけど、人間が一番最初に忘れるのも声っていうし、ロマンチック系の話なのかな〜と思ってたわけ。

だから自分でもやってみようと思ったんだよね。

アホか?って思うだろうけど、その時の俺はド深夜&締切直前の書類提出で頭がおかしかった。だから、どハマりしてる魔法少女アニメの美少女カワボが聞こえると信じて疑わなかったわけ。
聞きたいだろ?夜中に美少女ボイス。
というわけでウキウキしながら準備しようとして、ハッとなった。おまじないには二人必要なのに、人数が足りない。ここで諦めればいいものを、狂った脳裏は今世紀最大のヒラメキを得た。

人がおらんなら美少女フィギュアの手でええやん!!!!!!!!!!!

俺はさっそく愛してやまない魔法少女テュルキラ☆美々子ちゃんフィギュアをガラスケースから取り出した。手袋をはめた手で慎重に抱えあげ、身体の周りを時計回りに3周させる。そして美々子ちゃんの手をそっと、俺の頭に置いた。
眼精疲労と感動で目頭が熱くなり、目をぐっと閉じる。
硬いはずの手は、疲労のためか柔らかく感じた。クソ政府が書類のフォーマットを直前で変更したせいで完成していた書類をぜんぶ書き直すハメになった徒労も労苦も何もかもが報われたと思った。
そうだ、俺は刀の主である以前に、美々子ちゃんのために生きているんだ。
運命の人なんてはじめから決まってる。美々子ちゃんを見たときに、俺の人生は、

「みちる」

耳の後ろから、囁くような声。高くもなく低くもない、たしかに肉声であると理解できるにも関わらず、特徴がなにもない。それはたとえば、人間の声をしっちゃかめっちゃかに繋ぎ合わせてもう一度作り直したような、「こうすれば人間の声に聞こえる」というだけの声。

誰だよその男!!!!!!!!!!!!!!!!

反射で開けた視界に、手に持った美々子ちゃんが映る。同時に、部屋の中が闇に沈む窓に反射している。座っている俺の、その後ろ。
ぶらんと垂れた、足先が見えた。
たった今吊るされて、左右に揺れている。
異様なほどに肌が白く浮いて、しかし窓の向こうにあるとは思えない。窓がそこまで大きくないから足だけが見えているが、そもそも天井の高さから考えて、この位置に足があるのはおかしい。
○○○は吊るされたはずなのに。
ここにはないはずなのに。
吊るされていなければ、吊るさなければならない。
そう思って、手に持ったものを落とそうとした。吊るすために不要だったから。
手に持ったもの。
美々子ちゃんフィギュアである。
ついでに言うとこの美々子ちゃんは十周年記念1/2スケールシリアルナンバー付き完全受注生産で今はもう売ってない。
それを、落とそうとした。

そこからの記憶はぷっつり途切れてる。
助けてくれた燭台切の話によると、俺は美々子ちゃんをつかんだまま気絶してて、凄まじい悲鳴をあげつづけていたらしい。しかも五分くらいずっと。燭台切が何度も呼びかけたら、ふっと黙り込んで倒れたんだって。
明らかに人間のなせるわざじゃないってんで、こんのすけも呼ばれて大騒ぎになった。
あとはわかるだろうけど、おばけの仕業ってことで丸くおさまった。全然丸くおさまってないけどおさまった。
美々子ちゃんフィギュアは傷ひとつなく無事だったから、ガラスケースに戻してめちゃくちゃ感謝した。もし落としてたら、俺は生きてても死んでても死ぬほど悔やんだから。
倒れたとき俺ごと美々子ちゃんをキャッチしてくれたであろう燭台切にも死ぬほどありがとうってした。
ちなみに俺が座ってた真上の天井裏に見覚えのない輪っかつきロープが吊るされてたらしいから本丸ごと引越しした。今は何もない。

お前たちも夜中におまじないとかやるなよ!お兄さんとの、約束だぞ!
288 五月待つ審神者
約束するまでもなくそんなことはしない
われわれはかしこいので
289 五月待つ審神者
今日の『人間が愚か』スレはここですか
290 五月待つ審神者
人間ふたりでやるおまじないを人形とやるとか正気の沙汰じゃないことに気づけ
と思いましたがド深夜限界赤疲労でしたね…………………わるいのは直前で仕様変えてくる政府……………
291 五月待つ審神者
頭に乗った手もおばけじゃねって書こうとしたけどもう美々子ちゃんでいいよ
292 五月待つ審神者
子どもの手を引いて歩いていました。
さやさやと風が流れる川辺だったことを覚えています。
子どもの足が切れていたので一緒に歩いておりました。
川辺の石にこすれるたびに子どもが囀るので、
川向こうの彼らに見つからないように私は子どもを連れて歩かねばなりませんでした。
子どもが囀るたびに川面がひかるのをおぼえています。
こすれるような囀りのたびにきらきら、きらきら、川面がひかって、
私の足もずるずる、ずるずる引きずられます。
子どもが私の手をつかんでいます。
子どもが囀っています。
三日三晩経ったら流さなければなりません。
鬼の居ぬ間に、剥いで、結んで、吊るさなければなりません。
 
吊るしてください。


お前のスレ読んだら存在しない電話番号からショートメッセ来たんだが?
美々子ちゃん子持ちか?
293 五月待つ審神者
そんなわけないだろ
294 五月待つ審神者
吊るさないで
295 五月待つ審神者
よかったな、囀ったぞ
【真赭】
296 五月待つ審神者
そのショートメッセで思い出したわ。
 
俺のちっさい時の話。
みんなさ、世界のあれそれを何も知らない無垢な子供の頃一度はやったことあると思うんだけど、スイカの種とか梅干しの種とか植えたら木になるって信じて植えたことあるだろ?あの頃の俺も全力少年だったから、ある日家族でキャンプ場に来た時に、食べてた柿の種をふと見て思ったんだ。
「この柿の種は大樹になることなく終わるのか? 春ののどけさも夏の陽の強さも秋の夜長も冬の粉雪も知らず??? 否!! そんなのあまりにももったいない! よし俺に任せろい!!!!!!!!!」
と、近くの山に植えてやろうと思ってさ。俺はスコップと柿の種を持って勇ましく立ったんだよ。
母さんに行ってくる!って言って歩き出した。
 
川の上流に向かって歩いてた。流れていく川を目の端に置くと、水面が反射して視界の中がきらきらしてんのがちらついて楽しかった。子供の頃の景色って、やたらキラキラして見えるよな。汗ばんだうなじを容赦なく嬲る強い日差し。残虐なほど強く生命の存在を訴えかけてくる蝉の声。
 
2mぐらいのちっちゃい滝を岩登って越えたり、小石けとばしたり。そうして少し歩いて、獣道みたいなのか見えたから、右に折れて山の方に入ってった。
木々の中に入れば、すぐにせせらぎは聞こえなくなった。
額から垂れた汗が、目尻に入って少し染みたのを覚えてる。蝉の声がそこかしこで反響すると、なんだか方向が分からなくなってくる。柿の種にベストポジションな場所を歩き回ってるうちにどこが柿の種にいいのかなって、とりあえずちょっと平らになったところに埋めようと思った。
 
子供が片手に握る程度の小さなスコップを、握り直して少し湿った土を掘る。
どんどん掘っていった。無我夢中だった。
ざく。ざしゃ。ざしゅ。
その少し湿って肌にひっつく土を掘る音は今でも鼓膜の奥に蘇る。俺はひたすら手を動かして自分の中の、なにかを落としていた気がする。掘り進める度に身のうちから何かがぽろぽろ剥がれていくような感覚があった。
やがて俺は立ち上がれば腰まで埋まるぐらいまで掘った。子供の力で、短時間で、そこまで掘れるわけないのにな。
目の前には掘り出した真っ白い背中。まるで畑の畝のように背骨のおうとつがぼこぼこと隆起しているのを、腰の方からひとつひとつ目でたどっていった。
 
その後気を失ってしまったみたいで、ぶっ倒れてるところを、俺が帰ってこないから通報した母親が呼んだ救助隊に助けられて病院に運ばれた。お医者さんには熱中症と判断されたよ。
ちな、柿の種は植えずに帰ってきた。おわり
297 五月待つ審神者
お前がさっきのメールの子供ってことで
298 五月待つ審神者
ちょっと誰かと引きずり合いっこするとかいう特殊性癖には対応してなくて……
299 五月待つ審神者
なんかそうゆうのどっかの風習になかったっけ
村で罪おかした疑惑がある人間に墓掘らせて……骨じゃなくなってたらどう………みたいな…
300 五月待つ審神者
山梨県かどっかのやつで見た事ある気がするけど、俺もよく覚えてねぇわ
301 五月待つ審神者
山梨県の報臨郡に行ったことある?
302 五月待つ審神者
おっけ。その土地に一生行かねぇ
303 五月待つ審神者
それにちょっと似てる夢見たことあるかも
304 五月待つ審神者
忘れよ? ね???
305 五月待つ審神者
夢の中で、たぶん私は胎児のように手足を折りたたんで蹲ってるんだ。
まわりは何も見えないほどの暗闇。でも正面だけは白い。
なんだろうと思ってるうちにふとそれが同じように手足をぎゅっと縮めている○○の背中だって分かるんだ。○○は前より痩せて、髪が黒いからか肩より上は闇に溶け込んでる。腰から下も黒い服なのか同じように。
なんで背中だけで○○って分かったかって、私、ずっと一緒にいたし遊びに行って温泉にも入ったから、右肩甲骨のとこに三つ並んだほくろがあること知ってて。そこの温泉街で買ったお土産のハーバリウムだってまだ大切に持ってるんだ。二本セットで対になるデザインの、円柱型の。
そこまで思ってふと。
あのハーバリウムだって思った。
 
ああ、種はここにあった。
根を介して、芽吹き、咲き乱れ、広がっていくのだ。
花自身に、己が美しいかは関係ないのだから。
 
「あるじさま」
冬の終わりの空を声にすれば、こんな声だろう。目を覚ますと、仄暗い闇に浮かぶ白磁の面差しがこちらに向いていた。不寝番は白山くんだったことと、ここが自分の本丸だったことを思い出した。白山くんは、ひんやりした手で私の上体を起こしてくれたけど私はぼたぼた泣いてた。私なんかには止めることが出来ないのが分かってて、わけが分からないまま白山くんの袖に縋る。白山くんは、私の涙とか色んなものでぐしゃぐしゃの顔も寝癖だらけの頭も気にせずにそっと背中をさすってくれた。
「わたくしは、声があるからこそ、こうしてあるじさまを夢からお呼びできます」
意味はわからなかったけど、そう白山くんがほつりと言ってたのを覚えてる。
これ、ほんとに夢だったのかな。○○なんて周囲にはいないし、幼なじみも自分にはいない。
私も、大切な誰かのこと、忘れてたりするのかな。
306 五月待つ審神者
兼さんのォ!! 最近流行りの刀体操第一ッ!
307 五月待つ審神者
まずはポーズから! 鞘をおさえるように腰に手を当てろ!
308 五月待つ審神者
腕を振って体を捻る! 髪をカッコよく靡かせることを忘れんな!
309 五月待つ審神者
屈伸でも気を抜くんじゃねえ! 歳さんのように顔を決めろ!!
310 五月待つ審神者
それ、手足も首もなかったんじゃない?
311 五月待つ審神者
やめて。今兼さんの最近流行りの刀体操第一の流れだったでしょ
312 五月待つ審神者
二本セット…円柱型……ふーん
ハーバリウムってガラス瓶が使われてるよね
313 五月待つ審神者
哺乳瓶注文しようとしてたのに。きらい
【咲月】
314 五月待つ審神者
ハーバリウムで思い出したんだが、ハーバリウムって植物標本って意味だろ?
好奇心旺盛なぜなにどうして教えてパパママ期の俺は植物標本はたくさん世に出回ってるが人間の標本は見た事ないなと思ったわけだよ

そんでなんかこう、人間標本にもオシャンティな言い方があるのかにゃ〜?そもそも人間標本はどこでみれるのかにゃ〜?となんでも教えてくれる山姥切長義くんに聞いてみたんだ
長義は何言ってんだこいつヤバすぎ、みたいな顔しながら「何言ってんだこいつヤバすぎ」って言った
なんでも教えてくれる山姥切長義はいなかった
俺は騙された

でも俺のなぜなにどうしての波動は絶対零度の視線にだって負けない
虹色に光るおしゃぶりを口に突っ込まれても誤魔化されない
キャッキャッアブー!ゲーミングおしゃぶり!!
しかも最新モデルの「5年前にお隣に引っ越してきてくれたミステリアスな黒髪ストレートの涙ボクロのあるちょっとえっちお姉さんのボイス」であやしてもらえる機能付きだ
キャッキャッアブー!

長義にいい子だからねんねしようねとあやされた俺は、部屋を抜け出しゲーミングおしゃぶり咥えながら別の誰かにも聞いてみようと本丸を巡り歩いてた

縁側歩いてたらちびっこ達が庭で大縄して遊んでた
縄の片方だけ輪っかを作って、なに、なんだ?めちゃくちゃ長い首吊り用の縄みたいだなと思った よく分からんが

そんで、一緒にやろうと誘われたんだ
俺はその時ゲーミングおしゃぶりのボイス機能が現代版人間失格を朗読しはじめたのを聞いてた
だから区切りがついたら参加すると、そう返して暫くちびっこ達を見てたんだ

ツネ子が親指立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンをぼんやり聴きながらアレっ?と思った
縄跳びをしてる子供の人数に対して足の数が多いんだ それに気付いた時、俺はふらりと立ち上がってちびっこ達の所に歩き出した
縄を回す子供から縄を受け取って自分の首にかけた そうしたら子供はもう片方の輪っかのない方の縄をグイグイと引き始めて、俺の首を絞め始めてた
苦しくて苦しくて、でも、頭の隅っこで「ようやくだ」って思った それからすごく幸せだなとも それから目をつぶった

「イヤァァァァァッッッ(絹をさくような悲鳴)」という声が耳に届いた瞬間、俺は地面に崩れ落ちた 悲鳴をあげながら縄を切ったのは物吉だった
物吉に肩を揺すぶられながら俺は誰かの残念そうなため息を聞いたし、そこに居たのは俺と物吉だけだった
物吉に俺が一言「いおう」って言ったこと以外は変わったことは特になかったように思う
大縄で遊んでたちびっこ達は短刀でも何でもなかったし、見たことないし、そもそも顔も思い出せなかった

あと後日、該当箇所の地面から足首出てきた
標本にしようとしたけどこんちゃんに(`・д・)σ メッをされて俺は真人間になった
政府は最高だ
担当さんの靴は美味しいし、こんちゃんにお揚げを貢ぐことは俺の生き甲斐だ
315 五月待つ審神者
やっぱ全部政府が悪い
316 五月待つ審神者
>変わったことは特になかったように思う
じゃないだろ
変わったことあっただろうよいい加減にしろ
最初から最後までおかしいだろ謝れ
人間のやばさを目の当たりにしてドラミングで威嚇行為をする俺に謝れ
317 五月待つ審神者
>314くんはこんちゃんに頭ピルルルされちゃったの?かわいそお
長義にごめんなさいして物吉くんにもごめんなさいして
318 五月待つ審神者
>314の足首 俺のかもしれん
色々あってなんかやべえ夢を見て足首ないなった
あと余命3ヶ月の審神者の2つ名を石切パパから貰った
ちなみにあれから2ヶ月たったからあと1ヶ月くらいで俺は死ぬ
319 五月待つ審神者
なんで????
最近の若いのは足首と人の心を着脱式にするのがトレンドなの???ていうかなんでそれを自分のだと思ったの???起承転結ちゃんとお話して オカ版で即落ち二コマしないで
320 五月待つ審神者
孕んだのでは?
321 五月待つ審神者
何が????おしゃぶり????
322 余命3ヶ月の審神者
>319
聞かれたから答える

やべえ夢は、なんか、今でも詳しく思い出せない
映画を見ているような気持ちだった
今まで俺のよく見る夢は俺が何かをする夢ばかりだったんだ
なんというか一人称?という感じ
あのやべえ夢で俺は幽霊みたいに静かに佇んで誰かを見てるんだ

人、だったと思う 多分
人の定義が手と足があって喋れる、ってことならあれは間違いなく人だった
右手と左手は枯れ木みたいだった
耳をすませばカサカサと皮膚がめくれ上がる音がした
足は、右足首がなかった
左足首はあった 体のサイズに対して足のサイズは少しおかしいなと思った
めちゃくちゃ短足なら仕方ないかもしれないが、大人の体に無理やり子供の足をつけたみたいに見えた

ずーっと呟いてるんだよ
「いおえ、いおえ、いおえ」って
もしかしておーいぇー!みたいなこと言ってたのかもしれない
俺、遠くからそいつを見てたんだ ゆらゆら揺れる背中をさ ずっと

そしたらなんかある日、グゥワーー!!近付いてきて俺の足首ゴッバァァ!ってしてきて、そいつ笑ったんだ
なんて言ったのかは分からないけど、めちゃくちゃ嬉しそうだだった
んで、目が覚めたら右足首ないなった 断面はなんか、ツルツルしてた

不思議〜
それで俺あと1ヶ月で死ぬんだって
腕がさ、枯れ木みたいになってんの ウケる
夢で見たアイツみたいに

俺の足首だと思ったのは根拠はない
なんとなくだ


なんかよくわからんな すまん
323 五月待つ審神者
怖くてなんもわからんけど
確実におーいぇー!ではないことは分かる
324 五月待つ審神者
人の定義もう少し何とかしてって思ったから
消費者センターに鬼電した
325 五月待つ審神者
箱はできたのかな
【すずり】
326 五月待つ審神者
同田貫先生からのありがたいお言葉
「>>200から>>325まで它足(だそく)」
327 五月待つ審神者
ウーン解散!w
該当区画で怖い体験談をパピコしたまだ生きてるフレンズは即御神刀霊刀のところに駆け込もうね
328 五月待つ審神者
なにまたヤバいやつなん
おばけがやばくなかったことなんてなかったけど
同田貫先生が出てきたってことはカルト宗教とか邪神とかそういう系統のヤバいやつなん
329 五月待つ審神者
説明がむずい
なんていうか普通の心霊現象みたいなのが謎きっかけで特別枠になると它足になる
它足になる前はいっぱいあるやつなんだけど它を足すからいっぱいあるやつじゃなくなって怪異になる
330 五月待つ審神者
正気度ゼロの説明じゃ一切分からんのよ
它足になったらどうなるの?死ぬの?
331 五月待つ審神者
死にますねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
332 五月待つ審神者
R.I.P
333 五月待つ審神者
ややこしいからっていうより説明できることがないから説明しづらい
特徴らしい特徴みたいなのが無い
よく言われるのは
"遭遇したおばけが「遍く満ちる」と言う"
"心霊体験をした際、「芽吹いた」「咲いた」「種が割れた」など発芽や開花に関連するイメージを抱く"
このどっちかがあったら『它足』に憑かれてる
憑かれてるっていうか憑いてたやつが它足になってる
詳しく知りたいやつは怪異に詳しい刀剣男士君に聞いて
334 五月待つ審神者
はい
111 フッ・・・おもしれぇ刀@幕末
主の現世の友人が体験した怖いやつ。
この友人Аはガチ一般人で霊感もない人間。
ある夜、仕事帰りに踏切で高速車両の通過待ちしてたら線路に女が飛び込んだ。
飛び込んだっていうか、現世行ったことあるやつなら分かると思うけど、踏切って遮断機下りたら道路側の人と車両は完全に通行禁止になるじゃん。だからもし飛び込もうと思ったら遮断機が下りる前から線路に立ってなきゃいけない。
けどАが目撃したのは、高速車両が目の前を通過する瞬間にパッと女が現れて跳ね飛ばされた光景だった。
冷静に考えればありえないけど、突然のことでАはパニックになって遮断機が上がっても動けなかった。
でも自分以外の歩行者や車は何事もなかったみたいに踏切を横断していく。
歩行者は携帯見てるとかしてたかもだけど、車乗ってるやつは大体前方見てるでしょ。
あれだけはっきり真っ赤なワンピースの女が現れたのに気付かない可能性ってだいぶ低い。
もしかして自分の見間違いだったのかもしれない。
妥当な結論が浮かぶ脳裏にはワンピースの鮮やかな赤色や茶色のバッグ、細い足先のキラキラしたヒールまでもがはっきり残ってる。
Аは歩行者の流れに再び混じりながら、ちらっと高速車両の走り去った方を横目で確認した。そこには平生通りの線路が暗くあるだけで、赤の一欠片も残されていなかった。
やっぱり見間違い、ってことで無理矢理納得してАは深く考えないようにした。
それから数日後、会社の最寄り駅で高速車両を待っていたら、目の前でパッと女が線路に飛び込んだ。
直後、高速車両が通過する。
ごうごうと風に煽られた前髪が静かに落ちて、Аは唖然としたまま線路を見た。
誰もないし、そういう痕跡もない。
自分は確かに女が線路に飛び込んだのを見たし、幻覚じゃないって確実に言える。
だけど幻覚じゃないとおかしかった。
Аは車両待ちの列の先頭に立ってて、自分のすぐ前は落下防止のゲートが閉まってた。もし誰かが飛び込もうとするならАを押しのけてゲートを飛び越えないといけない。
でもАは誰にも抜かされてないし、おかしな音ひとつ聞こえなかった。どこからともなく女が現れて落ちていったとしか言いようがないのだ。
こんなことがこの後もう二回おこった。
自分には霊感がないから気のせいとか見間違いだって思ってたАだったが、流石に四回目の目撃で幽霊に憑かれているのではないかと不安になった。
ネット怪談とかだとお寺とか神社とかに駆け込むけど、実際リアルにそれやれるかって言ったら結構ハードル高いよね。現世だと「この御時世に幽霊(笑)」みたいな風潮あるし。
ってのもあって、Аはとりあえず近所の神社にお参りして、厄除けの予約をし、身代わり守りを購入した。
気休めでも何もしないよりマシだろうってことで。
一通り終わって鳥居をくぐり、参道の石段をひとつ下りた時だった。
「遍く満ちる」
と少し離れたところで声がした。
咄嗟に何を言われたのか理解できなくて、Аは「え?」と思わずこぼしながら顔を上げた。
眼下へ街並みがあって、見えなくはない程度の遠くへ踏切がある。
カンカンとけたたましく鳴るその渦中へ、女が立っていた。
あの女の声ではない。
なんの根拠もない言葉が頭へ浮かび、高速車両が踏切を通り過ぎる轟音に掻き消された。

っていう話を主が現世に行った時にА本人から聞いた。
心配ならそういうの詳しいやつ知ってるから紹介しようか、って主は言ったみたいだけど、厄除けを受けてから見えなくなったから大丈夫って言われたらしい。
その半月後にまた主が現世に行ったとき、Аが自殺した。
たぶん、自殺。
深夜にАから電話がかかってきて、主が応答したらスピーカーからずっと踏切の警報音が流れてた。
Аは何も言わず、カンカン鳴る音だけ吐き出して通話は数十秒で切れた。
先日の件を聞いていたから、Аに何かあったのかもしれないって警察にも通報した。
Аはすぐに見つかった。
電話口でАの特徴なんかを警察に説明してたら、途中で別の人間が「もしかしてАさんですか?」って話しに入ってきた。
主が通報する少し前、地元民がАの死体を発見して通報してたらしい。
Аは踏切の遮断機の柱で首を吊って死んでた。
Аの最後の電話を受けたのが主だったから、もっと声をかけたりして止められたかもしれないのにって主はすごく後悔して落ち込んだ。
護衛で同行していた俺は「主泣かないで」と背中をさすり、万が一を考えて追加ドローされていた青江は「它足だから誰にもどうすることも出来ないものだよ」と主の肩を撫でた。
青江が言うには、どこにでもあるような心霊現象が突然『它足』って怪異に変化することがあるらしい。
厳密にはその心霊現象も它足に変化する可能性を秘めた特殊なものなんだけど、它足に変化するまで見分けが付きにくいし、它足に変化する条件も分かんないんだって。
関わったら移るものではないって聞いて安心したけど、それはそれとして突然そいつに遭遇して它足にジョグレス進化するかもしれないって思ったら不安で夜も眠れないので書きにきました
335 五月待つ審神者
実質詰みやんけ
336 五月待つ審神者
なんでおばけってこういうわけわかんないことばっかするの?
進化条件を書いたwikiすら無いって爆死したソシャゲですら滅多にないことだよ
ちゃんとして
どうせ死んで時間いっぱいあって暇してるんでしょ
337 五月待つ審神者
御神刀霊刀ぱわーで解決できるってことでいいのかな?
いやでも今までの話を読んだ限り它足進化時セリフとか芽吹いた咲いたがなかったパターンもあるよね
やっぱりおばけってクソだわ
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